横浜遊学記



66:Mr.Childrenと名門校

e0026795_21245437.jpgいきなりですが、中学受験で成功する子供ってどんな子なんでしょう?

開成や灘など、いわゆる名門といわれる学校の目標は、優秀な生徒を集めることです。ここでいう優秀さとは、記憶力や思考力ももちろんですが、国の指導者や企業の経営者になるためのリーダーシップのベースになる精神的な自立と、自分のまわりの人間関係や環境に注意を払える力があるかどうかだと思います。

その資質があるかどうかを見極めるのが、中学受験なのではないでしょうか。記憶力や思考力は算数や理科社会で見るとして、肝心のメンタルの部分を判断する材料として使われるのが中学受験の国語という教科なのではないかと思います。

過去問を何度も読んでいると、文章と模範解答にある共通点があることに気がつくと思います。それは、物語文・小説においては”成長”をテーマにしているという点です。それはあるときは学校の教室のなかでの人間関係という非常に身近なモチーフを使って描写されたり、異国の地で農業を営む同世代の子に降りかかる親の死という受験する子はおおよそ体験し得ないようを経験を通して語られることもありますが、伝えたいメッセージはいつも一つであるように感じます。

  「自分の欲望よりも、まわりの人間の幸せを考えろ」
  「権利を主張したければ義務を果たさなくてはいけない」
  「人間関係においては常に正義が存在するわけではない」

文章を読みながら主人公の思考をたどって疑似体験する中で、こうしたメッセージを読み解き、自分の言葉で語っている回答には高得点が与えられるのではないかと思います。人間が社会に属している以上従わなくてはならない規範や、尊敬され周囲を巻き込む力を持った人間になるための考え方や行動の原則を要約して伝えるのが中学受験国語という教科に期待されている役割なんではないかなぁと感じます。

だから、もしも「~についてのあなたの意見を書きなさい」という設問があったのしても、世界や自分の属しているコミュニティなどのステークホルダーの利益や損失を考えた上で求められる適切な解というのはある程度絞られてくるのではないかと思います。

主人公の気持ちを問う問題にしても同じです。たとえば、母と祖母と父との4人で暮らしている子供に、突然父の死という悲劇が訪れる。そして、今まで父が自分に語ってくれた家族に対する想いを回想する。そのあとで暖炉の火をだまって見つめる主人公の背中があるとします。

その子の気持ちを説明しなさいという問いがあったとすれば、”悲しい”だけでは得点できません。悲しさを抱えながらも、母と祖母しかいない家族の中でこれから自分が果たさなくてはいけなく役割に対する責任を感じて黙している姿を見なければいけないのです。

読解のテクニックももちろん大事ですが、こういった学校の意図をわかった上で一つ上の次元から問題文を読み解けるかどうかで得点は大きく変わると思います。そういうオトナな思考プロセスを有しているコドモ。Mr.Childrenこそが中学受験において成功する子ではないのかと考えます。

*ミスチルファンの方、結局まったく関係ない記事でごめんなさい!
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by yokohama-yugakuki | 2005-11-02 22:10 | ⑥Issue
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