横浜遊学記



102:雪かきという文化

昨日ラーメン屋でテレビを見ていたら、今日から地元で大雪が降るという予報が目に入った。
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僕の実家は島根県で、大学生になってこっちに出てくるまで幼稚園から高校三年生までの13年程度を過ごした。すっかり忘れてしまっていたが、毎年雪が見れる。オセアニア大陸あたりから東に向かって流れてくる寒気団が山陰と山陽を隔てる山脈にぶつかって、水蒸気として運んでいた水を雪という形にして大量に降り落とすからだ。

e0026795_16125489.gif雪国じゃない人には想像し難いかもしれないけど、ある日突然、朝起きると一面真っ白な景色になる。一晩で降り積もる雪が、うちの家のあたりだとだいたい膝の辺りまでくるからだ。朝起きるとなんだか外がいつもよりも明るいなぁと感じた日は、たいてい雪が積もっている。雪が降るかもしれないという予報が出たり、同僚や祖父祖母から話を聞くと、みんな一生懸命スタッドレスに履き替える。普通のタイヤで凍結した道を朝通勤するのは、命がけだからだ。

雪が降ると、みんな気持ちが高ぶる。もちろん子供にとっては、学校が休みになるかもしれない、授業が雪合戦になるかもしれない(*小学校では学級活動の時間や担任の先生が受け持つ授業がよく雪合戦に変更になった。もちろん、発表されると生徒からは大歓声が上がる)という期待感からなわけだけれど、大人にとっても雪の日はなんだか特別だ。

それは、車庫から道路に続く道や、玄関先の雪かきをしたり、屋根の雪下ろしをしなくてはいけないという単純なルーティーンの変化がもたらす刺激なのかもしれない。

e0026795_1671861.jpgうちの場合、おじいちゃんがいつもよりも早起きになり、おばあちゃんが作る朝ごはんにいつもより少しだけ気合が入っていたりする。雪かきのせいで、いつもいるはずの時間に家族が揃わないのが、なんだか心もとなくて、雪が運んでくれる様々なものに対する期待感と相まってなんとも不思議な気持ちになったものだ。

e0026795_1611972.gif小学校中学年に上がる頃から、雪かき要員として借り出されるようになる。自分の身体よりも大きな雪かき道具を駆使して、道の雪を近くの用水路に落としていく。処理能力としては、スコップ<雪はね<ママさんダンプ(写真)だけれど、凍って固くなった雪には、スコップが極めて有効だ。もたもたしていると「かしてみーや。」といわれて、おじいちゃんに道具をとられたりしたものだ。

雪が降ると登下校の道は例に漏れず毎回が雪合戦の戦場になる。小学校くらいだと、大抵気になる異性の子に雪玉をぶつけたりして、やりすぎて泣かせてしまうなんてことがあった。高校生ぐらいになってもやっぱり雪が降ると雪玉を作って友達と投げ合っていた。きっと今再会したとしても周りに雪が積もっていたら思わずやってしまうだろう。雪国に育ったものの本能みたいなものなのか。

田舎の生活は、とにかく身体を使うことがおおいなぁと、書きながら思い出した。
今年の年末も地元には帰れないけど、せめてお雑煮でも作って食べようと思う。
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by yokohama-yugakuki | 2005-12-22 15:59 | ⑦Identity
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