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横浜遊学記



4:Sunrise-Izumo

4:Sunrise-Izumo_e0026795_18334695.jpg地元から横浜に来たときに乗車した特急の名前です。生まれ育った地から横浜までは1000㎞近くあるため、寝台特急でした。8時間以上かかるので、夜に地元の駅を出て朝方目を覚ましたら横浜に到着する計算です。本当は興奮してよく眠れなかったので、少しずつ賑わいを増していく窓の外の風景を明け方からずっと眺めていました。

寝台特急の中では、地元の友達に”いってきます”のメールを送る作業に没頭していました。

「横浜という国際都市で、多様な異文化と触れ合いながら経営学という学問を体系的に学んで、企業の発展・ひいては日本経済の発展に貢献できるBuisiness Personになるためです」

就職活動中に大学と学部を選んだ理由を聞かれたときの大まかな回答。でも高校生の時は間違いなく横浜って言葉の響きの魅力が大きかった気がします。もちろん、お金儲け…というか企業の攻防戦にはずっと興味はありました。父が研究者として生きている姿を垣間見ながら、自分の働きに対してもっとダイレクトに世の中が動いてくれるような仕事に携わりたいと思っていた気がします。

大学には思った以上に外国国籍の学生が多かったし、サークルの活動を通して幅広い国の学生と議論する機会が持てたから、多様な異文化と触れあうという目標は多少達成されたのかもしれない。少なくとも、抵抗感や偏見はまったく消えました。僕が出会った外国籍の人たちのなかには日本人以上に礼儀を重んじる人もいたし、同世代の学生とはやっぱり(?)下ネタで盛り上がったり。学生のうちに損得の関係がない状態で触れ合えたことは、社会人になってから彼らとビジネス上の関係を築くときにも間接的にプラスに働くんじゃないかと期待していたり。

ひょんな縁からみなとみらいのクィーンズスクエアでのイベントに歌手として出演させてもらったり、世界一のディベーターに来日を依頼したり。高校生の時に好きだった、音楽と英語という教科で学んだことを実践する場を思いがけず持てたのは嬉しかった。

家族・友人・恋人・基金と、いろんなところから精神的・金銭的な援助を受けながら過ごした4年間で見つけた可能性の欠片を、しっかりと世の中に対する価値として具現化することが社会人として改めて世に出るときの使命だってことを忘れないようにしなきゃと思います。

最近遊んでばかりだった自分に対する戒めの意味も込めて4年前を振り返りました。

*写真は、夜の横浜駅西口を高島屋から臨んだ風景
 
by yokohama-yugakuki | 2005-07-22 19:42 | ⑦Identity
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