横浜遊学記



カテゴリ:⑥Issue( 12 )


150:恐ろしい事実

e0026795_131103.jpg学校に行ったついでに、卒業資格保有者のリストを確認して自分の学生番号を初めて自分の目で確認したら嬉しくなっちゃって母親に電話してしまった。

それから、幼稚園・小学校・中学校・高校・大学としっかりと育ててくれたことに対しての感謝の気持ちを伝えて、新生活に向けての援助金の振込みの話になったときにこの話に。

4年生になってからの仕送りの総額が400万円だったらしい。え?って感じ。バイトもしてたし、奨学金ももらっていたので、実質可処分所得は400+50+60で500万円。

そんなにお金使ったかな??というか、こんな浪費癖をつけたまま4月から生活できるんでしょうか。。。
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by yokohama-yugakuki | 2006-03-22 13:09 | ⑥Issue

138:Gmailアカウント

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「我々としては、世界中の情報を整理し、表示することが我々の使命であり、そうした現在うまく整理されていない情報の中には電子メールも含まれる、という言い方をしたい。我々はこのことを念頭に置いてサービスを提供していく」(Rosing)

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噂の(そうでもない?)Gmail*のアカウントを入手したついでに、ちょびっとリサーチ。一番新しいニュースだと、ストレージの容量を1TB(現在の2.0GBの約500倍。標準的なパソコンのHD容量の4倍くらい。textだけのメールなら2億通くらい保管可能)にするとか。

インタビュー受けてたユーザーも「これだけの容量をどう使いこなせばいいかまだ分からない」と興奮しつつやや困惑気味。Googleサイド的には最終的に”活動が容量制限に全く制限されない状態”を目指しているらしいので(現在進行形で容量が上昇中。リアルタイムで容量の増加を見れるサイトも存在)、将来的にはどこからでも自宅パソコンのデータを取り出せるような環境が待ってるのかもしれない。最近のwinny関係のニュース見てると、セキュリティのクオリティ・ユーザーの意識改革はまだまだ技術開発のスピードについていってない印象を受けるけど。

そもそも2.6GBなんて容量を無料で提供してるんだから、それなりの代償はあるはず…とその通り。ずっと議論されてるのが、Googleが用いている"文脈検索型広告提示システム"です。つまり、メールの中から特定の単語の使用回数などを検索して、興味のありそうな広告を掲示するというもの。クリックされる可能性が高い分、広告からのリーチが多くなることが見込まれるので、普通のPOP広告よりも多めにマージンをもらって、これをサーバ維持費にかけているのかと思われます。

これが何で問題かと言うと、”メールをのぞき見られているから”。もちろん、Googleの主張に寄れば、厳密に言って文章そのものを読んでいるわけでななくて、使用頻度の高い単語をデータとして統計処理するだけなのでプライバシーは守られるということなんですが、恥ずかしい単語とか使ったときに、それが企業のマーケティングに使われちゃうのはなんかやっぱり不安。冷静に考えれば、最終的に何億って数になるユーザーに対して一人一人詳細に渡ってリサーチすることは出来ないだろうけど、○○代でライフスタイルは△△な感じの女性のデータは…とかっていう調査の為にメールに使われてる単語を調査されていろいろ想像されるのはちょっと抵抗あるかなー。

最近winnyを介した情報流出の事件が絶えなくて、Winmxも閉鎖されたことも手伝って、世論的には"新しいテクノロジーに対する恐怖感"みたいなものがちょっと広がってる気がする。

でもこれはどっちかというと、winnyの存在そのものよりも使用者の無防備さが問題を起こしたような印象を受けなくもない。よく報道される企業による個人情報の流出も、個人レベルでうっかりウィルスに感染して情報が漏れちゃうケースが多いようだし。つまり、リスクに対する意識を一人一人がきちんと高めなきゃいけないってことですよね。

とりあえず、この大きな容量のFree mailは引越ししてプロバイダ契約するまでの期間にも大活躍してくれそうです。

*アカウントの配布はこちら
*詳しい使い方のガイドはこちら
*Gmail=Google の使命は世界中の情報を整理し、どこからでもアクセス可能で有益なものにすることです。現在 Google では、この一環として Gmail というメールサービスを試験的に運用しています。 Gmail は検索機能つきの無料ウェブメールサービスで、約2,500 MB (2.5 GB) の保存容量が用意されています。また、Google の強力な検索エンジンでサポートされており、アカウントで送受信したメッセージをすぐに見つけることができるので、手間をかけてメッセージを分類する必要はありません。Gmail では、メールのすべてのやりとりが自動的に表示されるので、文脈に沿ってメッセージを読むことができます。また、ポップアップ広告や関連性の低いバナー広告ではなく、関連性の高いテキスト広告や関連ウェブページへのリンクがメッセージの横に表示されます。
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by yokohama-yugakuki | 2006-02-28 18:22 | ⑥Issue

130:ライブドア事件とDeath note

e0026795_1171559.jpgYahooのWebnews見てても1~2日に1回更新される程度になってきたライブドア事件(最近は武部幹事長の一件で持ちきりで、事件の核心に関しては何一つ新しい情報がないような)だけれども、まだ特集をかけてる雑誌もいくつかあって、その中でも海外のメディアの記事を要約したCOURRiERというものが少し新鮮。海外のメディアなので、日本の報道を観たあとだと比較的フェアに思える。

事件の源流を98年の金融ビッグバンにみて、株式の持合から時価総額としての企業価値の重視、株式による企業買収が可能になった経緯からライブドアの盛衰を説明する流れは日本のメディアと同じだけれど、いわゆる市場原理主義が生んだ企業の成功例について多少言及してる点がフェアな印象を与えて気がする。

M&Aコンサルティングの手法については、"企業経営者に立ち向かい、合併や資産の処分を手助けすることでマネーを活かしてきた"と評価するあたり、同じ六本木ヒルズってだけで「グレーな会社の仲間かもよー(もちろんこんな風に言及してるわけではないのだけど、数ヶ月前には”ヒルズ族”という呼称でお茶の間でテレビを見ている人に対して同じ穴の狢的なことを印象付けた以上、違いについて明確に説明すべきだと思う。)」って感じで適当に流した報道をしちゃいがちな日本のメディアとはちょっと違うよね。*これはEconomistからの抜粋

駅前のStovesで某IT企業の方とこんな話をしていたのだけど、この事件を"コーポレートガヴァナンスの強化を"とか、"規制緩和に伴う市場監視機能の強化を"っていう風に経済って側面から切って教訓を得るのは当然のこととして、少し気になることがある。

ライブドアがやっていた事は法曹家が100人見て100人が悪いと判決を下すことなのだろうか。会計や法律について専門的な知識を持たない僕がこの質問に答えるのは難しいけれど、仮に、実態を知った法曹家100人が100人、これは完全に違法であると判断したとして、そういう企業が一つ残らず摘発されるのだろうか(そもそも全ての企業に対して公平に詳細に監査することが不可能な以上、不正を働く企業が一つ残らず摘発されるなんて事態は起こりえないと思うけど)。

僕は、NOだと思う。もちろん、摘発されて然るべきだとは思うけど、そうなる場合とそうならない場合があると思う。例えばサービス残業について同じように社員が起訴した場合でも、行政から指導が入ってメディアに報道される場合と、そうでない場合がある。ノルマ達成の為に社員が不正を働いたとして、黙認される場合もある。

e0026795_2483454.jpg法律は全ての人と法人に対して平等な裁きを与えるかもしれないけど、それらを動かしているのが人間である以上、それこそユビキタス社会が実現して(かつ個人情報に対する考え方も180度変わったとして)日本中にマイクとカメラをつけて全ての情報を虱潰しに収集して、かつ、万人に公開するという前提でもない限りはworkabilityに対して100%の信頼を置くのは難しいのかもしれない。

じゃあなんで今回ライブドアは摘発されたんだろう。その企業が存在することで生まれるメリットとデメリットをトータルで考えたときに、デメリットが大きかったからでしょ(もしくは、その企業が存在することでしか社会に対して生み出せない価値が、罪状を黙認させるには小さかったのかな)と思う。

Death Noteという漫画がある。きっと知ってる人も多いかと思うけど、名前を書くとその人間が死ぬというノートがあるという設定の基に、そのノート自体が様々な人間の手に渡っていく。最初の所有者であるライトは、重罪を犯したものを裁いて理想世界を作るという目標の基に殺人を繰り返す。火口という商社幹部の手に渡ると、彼は商売敵を片っ端から殺していく。その時々にノートを持った人間によって殺される人間の属性や理由は全く異なるけど、名前を書かれた人間を裁くというノートの機能はいつだって変わらないし、ある意味平等だ。ノートを手にした人間によって裁かれる人間は全く違うのにも拘らず、世界の人々はそこに唯一絶対の神の存在をみて怯える。

証拠が揃ったあとで裁くのは法律かもしれない。でも、ある人間が罪を犯したことを証明するのは人間なんだよね。そしてその人間は、もちろん出来る限り公平に中立になろうと努めているけど、時代の変遷に全く影響を受けない唯一絶対の善悪の基準がない以上、その基準は多数の人間、もしくは大きな権力を持った人間達の最大公約数的な感情の集合体がベースになってる。

結局、善悪を決めてるのは人間の感情で、それを客観的な事実で裏付けるために査察ってのがあって、罪状によって裁かれる。入り口の部分を人間が決めてる以上、一番重要になるのは"裁くか裁かないかを決めさせる何か"なんだよね。そして、その決定に当たって(Death Noteで言ったらそいつの名前を書くか書かないかを決めるところ)出来る限り感情を排除しようとすればするほど、結局は裁いた後でのメリットとデメリットの比較になるんだよね。今回だったら、それに加えて同様の所業に覚えのある人たちに対しての戒めとこれからの抑止力という意味もあると思うけど。

一人の人間の独断によって裁かれる人間が決まるDeath Noteと、それと比べれば比較にならないほど意思決定が複雑な現実世界。でも、裁くための資源(人と、時間と、お金)が有限である以上、数あるターゲットの中から特定の人間を定めて裁きを与えるっていう部分(Death Noteの魅上はほんと無差別だけど)は全く変わりないなーと。そんなことを思いました。
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by yokohama-yugakuki | 2006-02-21 12:30 | ⑥Issue

110:mustとhave toの違い

この前NHKの番組を観ていたら、興味深い内容についてやっていたので思わず見てしまいました。
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I (    ) cut my hair.

上のような文があり、(    )内にmustかhave toが入るとき、以下のシチュエーションで適切ないずれかを選びなさい。

①自分の上司に命令された
②校則が厳しくて切らざるをえない場合
③枝毛があって切りたいとき
④今の髪型が気に入らないとき

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それぞれの場合に、どちらが入るか予想できますか?番組内では、5,6人のネイティブに質問して答えを聞いていたのですが、全員答えが一致していました。この辺の感覚って、文法から学ぶ日本人にはあまり大事に思われないのだけれど、日常から絶対に切り離せないことばとして英語を使ってる彼らにとっては非常に大切なものなのでしょうね。

答えなのですが、①と②がhave toで、③と④がmustです。

簡単にまとめると、自分の内面から湧き出る動機付けがベースにある場合はmustが使われ、他者との関係の中で生まれた義務にはhave toが使われるとのこと。でもこの①~④て比較的わかりやすい例だと思うんだけれど、いわゆる”しなければいけないこと”の根っこにあるものって結構わかりにくい気がする。内側と外側ってだけではくくれないことが多いような。

たとえば僕が今ハマっているドラクエで、勇者が世界を救わなきゃ!と思った場合はどうなんでしょうか?確かに、世界平和っているのは全世界が望むものであるし(少なくともゲームの中ではそう定義されるし)、勇者として”生まれてきてしまった”という段階で彼にしかできないことという理由が生まれて、ある意味これは外的な動機付けと考えられるわけです。

しかし、彼が世界の惨状を目の当たりにして、これは自分が何とかしなければいけない!と強く思い、運命を受け入れた上で個人的な犠牲を払いながらも世界平和という自分に課せられた使命を全うする覚悟を持ったとすれば、これはすでに単なる外的な動機付けの域を超えてると思います。

そして例えば彼が実際に魔王を倒して世界平和を実現したとすれば、それはきっとhave toな課題として目的を達成したという意味以上の喜びを彼に与えてくれると思うんです。だとしても、その課題はあくまで最初は「枝毛が気になるから髪を切りたい!」という個人的なものではなくて、他者との関係…

世界は魔王に支配されようとしていて、いろんな人が困っている。そして、字自分はその状況を唯一打破できるのかもしれない存在として生まれてきたこと⇒こうやって書くと高尚なようだけど、それは例えばお客様センターのテレオペだって同じことで、少なくとも電話越しのお客さんにとっては彼・彼女が唯一自分の蟠りを解消してくれる可能性を持って存在ですよね?

…から生まれた”義務”だったわけです。

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僕が言いたいのは、幸への近道ってこの「使命感」にあるのではないかということ。もちろん僕は、個人的にmustな欲望を追求して幸せにいたるもの人生の喜びの一つだと思っています。

have toって、すでに可視化された問題(課題=しなきゃいけないこと)であることが多いと思うんです。そして、その可視化されながらも世の中に放置されて転がってる問題っていっぱいある。

地球温暖化や中東の民族紛争みたいな大きいものも、例えばお客さんがくるから部屋をきれいにしなくちゃいけないとかっていう小さいものもあるけど、その中から自分にできることを見つけて「have to⇒must」つまり、周りが求めていることに自分の内面からの動機付けを重ねることができると、幸せに近づけるんじゃないかなと。そしてその高い次元での「have toとmustの融合」ができている人がいわゆる成功者なんじゃないかと思うんです。問題と、自分がやらなきゃという使命感。

とかいいつつ、メールの返信よりもブログの更新を優先させてしまう俺…。
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by yokohama-yugakuki | 2006-01-08 11:13 | ⑥Issue

99:Star gazer.

とある著名で老練な、科学者の話。
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科学者「私は長年宇宙についての研究を続けてきたが、すべて一度やめて星座の勉強をしようと思っている。」

  「なぜですか?というよりも、星座というのは宇宙という分野の中でもごくごく入り口にあたる学問ではないのですか?」

科学者「いや、私が長年続けてきた研究と星座というのは、大きく異なる。私は、銀河系を中心とした宇宙に存在する星を座標軸で捉え、数値で正確に表現することができる。どこで新しい星が命の息吹を吹いたのか、そして息絶えたのかを知っている。それが仕事だからだ。」

科学者「しかし星座は違う。地球の地表から空を平面で捉え、等星のまったく異なる星が家族のように手を取り合って輪郭を描くさまを古代の勇者やモンスターになぞらえる。」

科学者「私は50年近く、真理を求めてきた。幼いころに感じた空への憧れに手を伸ばして、様々なものを掴んだ。いつのまにか、私よりも正確な知識を持つ人間は、いなくなってしまった。」

科学者「…しかしな。」

  「…しかし、なんですか?」

科学者「宇宙を正確に知れば知るほど、数値としての星の座標が私を宇宙から引き離すんだ。あんなにあったはずの宇宙への情熱は、とうに冷めてしまった。」

科学者「星座は、科学的には正しくないのかもしれない。等星も座標も異なる星を同列に扱うなんて、私が追い求めた正しい宇宙の姿からは離れてしまうのかもしれない。けれども、幼いころに感じた空への情熱は、無機質な数字の羅列へのものではなかったかもしれないんだ。」

(SAPIX 開成特訓プリントより抜粋 *一部改訂)
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上の文章は、塾で生徒が持ってきたプリントにあったものの引用です。フィクションらしく(プリントをなくしたので記憶を頼りに再現したため一部正しくない可能性がありますが)、幼いころから空を見るのが好きだった著者が念願叶って研究者として成功するのですが、正しさを求めれば求めるほど昔のような情熱を感じることができなくなり、星座の勉強を始めるというものです。

この文章を読んだときに感じたのは、何でも偏差値とか得点とかで測れて、奇妙な納得感を与えてくれる現代社会の風潮が、幸せを遠ざけてるんじゃないかなーってことでした。

自分の目とか耳とか、実感として感じたものをそのまま信じることすら容易でなくなってる。例えば、自分の手に入れたものの客観的な評価や値段を知らないと不安になったり。自分が納得できるならそれでいいじゃない!って、大きな声で言えなくなってる(もしくは開き直りに聞こえてしまう)。

でも多分、幸せの基準を他人の中に置く限りはそれを安定して満たし続けることって容易じゃない。さながら回し車の中を終わりなく駆け回るハムスターのような人生になりかねないし。

だから、どんな風に人生を見るのか、測るのかっていう基準を自分の中に明確に持つことがそのまま幸せに繋がるんでしょうね。「現代社会に生きてると、求めてもないのにいろんな基準であなたが輪切りにした階層のどの部分にいるのかを定義してくるものが現れるけど、それを鵜呑みにしても何も保障されるわけじゃないし、むしろ大事なものを見失うかもよ」ってことが言いたいんでしょう。

まわりの評価に振り回されずに、自分の見たい見方で人生を見つめるって簡単なようでいて…。
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by yokohama-yugakuki | 2005-12-18 00:18 | ⑥Issue

95:100倍の競争率

先日、オーストラリアのキャンベラ大学に通っている友達が向こうの休みに合わせて帰国してきたので、久しぶりに会って話した。とりとめのない話が殆どだったのだけど、国の教育に対するスタンスとそれを体現したシステムについては感銘を受けるところが幾つかあって、忘れるのももったいないので書いておこうと思う。ちょっと長くなりそうなので興味のある方だけどうぞ。

まず、オーストラリアの大学入試に偏差値はない。これは当然といえば当然かもしれないけど、向こうは科目数が多すぎるために、高校のごく初期の段階から自分の選考したい分野を選ぶらしい。そうやって必要な科目の勉強に集中しないと、難易度の高い学部だったりする場合は合格点を獲得するのが殆ど不可能なんだそうな。文系・理系と大まかに分かれていて、主要の3教科をしっかりと勉強していればそれなりにつぶしが利く日本の入試システムとは随分と違う。

e0026795_302534.jpg日本では、大学で難易度がある程度計れると思う。大体自分の偏差値と大学を見比べて志望校を決めていると思う。併願のパターンとして、第一志望:慶應法、第二志望:慶應経済…のような組み合わせが見られるけど、オーストラリアでは信じられないことらしい。向こうでは優先順位は学部>学校。その分野ごとに有名な学校というのがとてつもなく明確で、学びたい分野のある大学を20校程度(!)リストアップして、片っ端から統一試験の結果を送付するらしい。

そして、浪人という概念がない。なぜかというと、編入が簡単だから。簡単といっても、編入先の大学が定める基準によりけりなんだけど、そもそも受験をやり直す人がいないという事実から見ても、その受け皿は相当大きなものなのだと推測できる。例えば第12希望の大学に入学したとしても、1年勉強頑張って認められれば、第1希望の大学に編入できるということらしい。

最後のとどめは、mature-ageという制度(考え方)。年齢が21歳を超えていた場合、どの大学のどの学部であっても(医学部など特殊なqualificationが必要な学部は別らしいが)、無条件で入学できるというもの。人種も、それまでの学歴も関係ない。学ぶ意思があれば、機会が平等に提供されるようなのだ。mature=「そこでの勉学についていけるかどうか、あなたは自分で判断できるでしょ?」ということらしい。しかし、入学方法の如何にかかわらず、positiveなdescriminationも存在しないので、何もわからず入学するととっても大変な思いをすることになるみたいだけど。

そこまで機会を平等に与える分、学校の学問に対する姿勢は非常に厳しい。彼女のいる学部は、2年で生徒数が半分になったらしい。課題を一つでも出さないと即アウト。学費も自分で払う生徒が多くて、学校とバイトで本当にクビが回らなくなるらしい。ちまみに100倍の競争率というのは、名門の医学部の話。そこでは入学した生徒が200人いたらしいが、無事卒業できたのはなんと2人だったらしい。進級や卒業の基準は絶対評価だと思われるので競争率っていう言葉はおかしいけど。

その分、大学を卒業したということには非常に大きな意味があって、例えば大学新卒の給料は高卒の学生の軽く2倍はいくらしい。奨学金制度も整っていて、例えば統一試験の成績(得点率)が90%以上だと、大方授業料は免除されたりするみたいです。

オーストラリアはいわずと知れた多民族国家。130種類以上の民族があの一つの大陸に肩を寄せ合って暮らしている。日本人も二万人以上住んでいるらしい。普通なら常に民族間の緊張がたえないような環境の中で、異なる民族を強調させて上手く社会を運営していくために、各民族に対して徹底的に機会の平等を与えて、国の支配者や要職につくものに対しての敬いを高い納得感と共に感じさせることで社会秩序を保とうとしたのかもしれない。いや、もっと実際的に、ハイティーンといわれる時期から社会の中での自分の位置づけや還元するものの種類をしっかりと意識させた方がいいと思ったのか。それとも、単純に教育熱心で競争好きな国民性を有していたのかな。

e0026795_351568.jpg僕は日本の大学の、時間を自由に使える文化が好きだけど、ときどきこのシステムは人によっちゃあとてつもなく不幸せになる可能性も秘めてるなと思う。

だれもお尻を叩いてくれない。競争から逃げようと思えば徹底的に避けることもできる。わずらわしい人間関係から逃げようと思えば、とことん孤独になることもできる。

人間が自分の存在を認識する方法って、やっぱり他人の中でもまれるっていうことしかないなと思う(宇宙と交信とか出来ちゃう人は別ね)。競って、全力出して、勝ったり、負けたり、傷つけたり、喜んだり、自信なくしたり。自分がわかんないー!とかってなっちゃう人は、大抵競争とか人間関係から逃げてるんじゃないかなと思う。もしくは自分がほんとはもってるんだけど見たくない目標とか。

痛みを伴わない成長ってなかなかないと思うから、悩んだらとりあえず何かしらに飛び込んでみればなにか分かるんじゃないかな。そういったものに対するコミットメントの有無や高さまで自分で決めれちゃう日本の大学って、やっぱり放任というかそうとう玄人向きに作られてる気がするなー。

そんな大学生活もあと3ヶ月ちょっと。まだまだ味わいつくしてないぞ。
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by yokohama-yugakuki | 2005-12-09 02:56 | ⑥Issue

66:Mr.Childrenと名門校

e0026795_21245437.jpgいきなりですが、中学受験で成功する子供ってどんな子なんでしょう?

開成や灘など、いわゆる名門といわれる学校の目標は、優秀な生徒を集めることです。ここでいう優秀さとは、記憶力や思考力ももちろんですが、国の指導者や企業の経営者になるためのリーダーシップのベースになる精神的な自立と、自分のまわりの人間関係や環境に注意を払える力があるかどうかだと思います。

その資質があるかどうかを見極めるのが、中学受験なのではないでしょうか。記憶力や思考力は算数や理科社会で見るとして、肝心のメンタルの部分を判断する材料として使われるのが中学受験の国語という教科なのではないかと思います。

過去問を何度も読んでいると、文章と模範解答にある共通点があることに気がつくと思います。それは、物語文・小説においては”成長”をテーマにしているという点です。それはあるときは学校の教室のなかでの人間関係という非常に身近なモチーフを使って描写されたり、異国の地で農業を営む同世代の子に降りかかる親の死という受験する子はおおよそ体験し得ないようを経験を通して語られることもありますが、伝えたいメッセージはいつも一つであるように感じます。

  「自分の欲望よりも、まわりの人間の幸せを考えろ」
  「権利を主張したければ義務を果たさなくてはいけない」
  「人間関係においては常に正義が存在するわけではない」

文章を読みながら主人公の思考をたどって疑似体験する中で、こうしたメッセージを読み解き、自分の言葉で語っている回答には高得点が与えられるのではないかと思います。人間が社会に属している以上従わなくてはならない規範や、尊敬され周囲を巻き込む力を持った人間になるための考え方や行動の原則を要約して伝えるのが中学受験国語という教科に期待されている役割なんではないかなぁと感じます。

だから、もしも「~についてのあなたの意見を書きなさい」という設問があったのしても、世界や自分の属しているコミュニティなどのステークホルダーの利益や損失を考えた上で求められる適切な解というのはある程度絞られてくるのではないかと思います。

主人公の気持ちを問う問題にしても同じです。たとえば、母と祖母と父との4人で暮らしている子供に、突然父の死という悲劇が訪れる。そして、今まで父が自分に語ってくれた家族に対する想いを回想する。そのあとで暖炉の火をだまって見つめる主人公の背中があるとします。

その子の気持ちを説明しなさいという問いがあったとすれば、”悲しい”だけでは得点できません。悲しさを抱えながらも、母と祖母しかいない家族の中でこれから自分が果たさなくてはいけなく役割に対する責任を感じて黙している姿を見なければいけないのです。

読解のテクニックももちろん大事ですが、こういった学校の意図をわかった上で一つ上の次元から問題文を読み解けるかどうかで得点は大きく変わると思います。そういうオトナな思考プロセスを有しているコドモ。Mr.Childrenこそが中学受験において成功する子ではないのかと考えます。

*ミスチルファンの方、結局まったく関係ない記事でごめんなさい!
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by yokohama-yugakuki | 2005-11-02 22:10 | ⑥Issue

36:ドアをノックするのは誰だ?

e0026795_545324.jpg自分で言うのも何ですが僕はかなり運がいいです。勝負運というか、ここぞって時の決断とか振り返ってみると結構正確。人間万事塞翁が馬だけどね。

おばあちゃんには背後霊のお陰とか言われてますが、自分なりに周りの人とかも観察しながら運がいいと思いながら生きてる人と悪いと思いながら生きてる人の違いを考えてみました。

人間て、みんなでおっきなマンションに住んでると思うんです。それで、一人一人自分の部屋をもってる。部屋の中は、自分の心地良いって感じる心のよりどころみたいな感じかな。

でも、時々部屋をノックする人がいる。

「新聞の勧誘かな?」
「隣に住んでる彼女かな?」
「電気料金の徴収?」
「実家から荷物かな?」

この部屋が現実と違うのは、覗き穴が無いってこと。つまり、ノックの音はするのだけれど、ドアの前に誰がいるかは分からない。ひょっとしたら柄の悪いお兄さんが立ってるかも。

ノックされたときの反応って大きく分けて3つあると思うんです。

①ノックの音に気づかない
②ノックの音には気づくけど怖いから開けない
③ノックの音に気づいてドアを開けてみる

人生って、こんな感覚に襲われる瞬間が凄く多いと感じます。新しいことにチャレンジするのかしないのか。もしくはその選択肢が提示されてることにすら気づけない場合もあるけど。

もちろんここでドアを開けるって決断をするのが、運の良い人だと思います。
結局成功する可能性ってやってみるまでわからないから、何回もチャレンジした人が成功して、振り返ってみると運が良かったねって言われてる気がする。運が悪い悪いって言ってる人って、そもそもドアを開ける回数が少ないから、うまく行く回数も少ない。結局チャンスがめぐってきたときに飛び込む気概があるか無いかの違いなんじゃないかなぁ。

以上、「運」論でした。

*写真「世界最速のサイコロ
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by yokohama-yugakuki | 2005-10-13 06:07 | ⑥Issue

34:グチdial/俺でよけりゃいつでも呼んでくれ

e0026795_123459.jpgこんなニュースがありました:
104番に7000回のいたずら電話,63歳を逮捕

NTTの番号案内(104番)に約7000回、携帯電話でいたずら電話をかけたとして、愛知県警中署は11日、三重県東員町、無職清水英夫容疑者(63)を業務妨害容疑で逮捕した。

このいたずら電話で、オペレーター約60人が「気分が優れない」などと不調を訴えたという。調べによると、清水容疑者は昨年11月中旬~今年1月中旬、いたずら電話を繰り返して、案内を請け負う名古屋市内の会社の業務を妨害した疑い。同社によると、清水容疑者の電話が始まったのは昨年8月ごろで、これまでに約9000回の電話があった。逮捕された11日も12回かかってきたという。

清水容疑者は約3年前に妻を亡くしたといい、未明に酒を飲んで電話して、どなったり意味不明なことを言ったりしており、「寂しさと気晴らしのためにやった」と容疑を認めている。
(読売新聞) - 10月12日3時7分更新

要するに、話し相手がいない寂しいおじさんが丁寧に対応してくれる電話番号案内のおねぇさんに対して"お客だからぞんざいに扱えない"という弱みにつけ込んで強引に相手をさせようとしたという事件ですね(電話番号案内、僕も結構使うのですが個人的には決して優しい対応だとは思いません。こちらの時間を節約しようとしてくれているのか数をこなすためなのか対応は超スピードです)。

まぁ、そもそも健全な人間関係を築く能力が欠けていたのかもしれないし、ひょっとしたら生粋のサディストで困っている相手を見て興奮していただけで寂しかったのでは無いかもしれませんが、世の中にこの手の事件て結構あるし、顔が見えない故にいつもよりもコミュニケーションに対して踏み込めるってことはあるんじゃないかなって思います。

で、こんな人たちに対して出来るサービスは何かないかなって考えたのが「Guchi-dial」です。
仕組みは簡単。とにかくむかついたり、寂しくなったり、傷つくことがあったら電話する。それで、電話の向こうではおねぇさんが優しく対応してくれる。気の済むまで思う存分話したらおしまい。

まぁ、普通はこういうのって友達にするんですが、今までいた話せる相手がいなくなってぽっかり心に穴が開いちゃった人とか、いままでにそういう相手がいなくてずっとストレスためてきたけど実はそういう存在を心から欲してる人とか、ニーズはあるし掘り起こせるとも思う。

企業のカスタマーサービスや、クレーム対応部門にはこの手の電話が凄く多いらしいけど、それ自体をサービスにしちゃっても面白いんじゃないかな。ネックになりそうなのは以下の点です。

■男性にとっては目的(何かの理由:商品に対しての文句)が無いと電話をかける正当性が与えられないから、なかなか電話しにくいのではないか。
■グチは他のクレームのような付加価値(商品の改善)を生み出しにくいので、費用対効果のバランスをとるのが難しい。
■テレホンオペレーターの精神的なケアが難しい/マニュアル化が難しい作業(どんな相手にも聴き上手になる)を教育するコスト・実現可能性

なんか悲しい事件があるとその人の気持ち考えちゃうんです。
そういや昔は心理学やりたかったんだっけ。
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by yokohama-yugakuki | 2005-10-12 12:27 | ⑥Issue

5:エチゼンクラゲと中華料理

e0026795_1756069.jpg日本海域沿岸で、エチゼンクラゲが大量発生してニュースになっていますね。この種類のクラゲは大きい個体だと200Kgにも達するそうで、多く定置網にかかると網が上がらず切断せざるを得ない状況になるそうです。加えて触手には毒素があるために、一緒に網にかかった他の魚介類を殺してしまったり皮膚を傷めてしまうために商品価値を下げてしまうのだそうです。テレビで取材を受けていた漁師さんたちも落胆の色を隠せない様子でした。

テレビの報道はここまでで終わっていたのですが、大量に発生しているということを利用してなにかビジネスが出来ないかなと思ったので、Webで5分ほど調べてみました。すると、発見しました有力な利用方法。なんと、中華料理には高級食材として利用される食用クラゲの一種だったのです。昨年、エチゼンクラゲの大量発生に悩まされてクラゲアイスやクラゲ寿司といった新商品を開発して懐を潤した食堂のニュースも発見することが出来ました(本業の漁で得られるはずだった収入からすれば焼け石に水なのは目に見えていますが…)。しかもかなり好評だったとか。

素人頭に考えると、「じゃあ、クラゲ一杯捕って売ればいいじゃん!」となるのですが、加工方法がかなり特殊らしく、捕獲量が毎年一定でないエチゼンクラゲのために多額の設備投資をすることには二の足を踏んでしまうという状況なのだそうです。確かに、すでに文字通りの美味しい思いしてるのなら(美味い解決策があるのなら)ニュースになんかならないはずですからね。

ではこの現象がどのくらいの頻度で起こりうるのかまた起こってきたのかを予想するために大量発生の原因を調べてみました。おおまかに分析すると以下の通りなのだそうです。

1.海の富栄養化によってクラゲの餌(プランクトン)が増大
2.乱獲によって魚が減少。さらにプランクトンが余る
3.水温の上昇でクラゲが越冬可能(クラゲの寿命は2年ぐらいらしい)
4.海岸線の改修工事によりポリプの付着面積と生残率が増大

4.のみは一時的な要因ですが、1.~3.の要因については我々の消費活動パターンが大きく変化しない限りはほぼ恒久的に与え続けられる海に対する影響ですよね。つまりは、これからも非常に高い確率で同じ様な問題が起こると考えられるわけです。

e0026795_20551100.jpg漁業に携わる人たちにとっては今までの生業の形を大きく変えることは非常にリスキーだと思います。上に記述されている原因だって、100%正しいわけではありませんし、まだまだ解明されていない原因が潜んでいるかもしれません。でも、クラゲは大量発生しているし、それはうまく加工すれば高級食材として高値で売却できるわけですよね。痛い状況を一変させるような方法があるはずです。

"(株)エチゼンクラゲ"という会社を立ち上げて、海岸線沿いの港町でクラゲを買い取って回って自社の設備で食材に加工する会社を立ち上げるというのはどうでしょうか。猟師の人たちにとってみれば、①設備投資というリスクをしょわずに②エチゼンクラゲを資産化できる…というとってもオイシイ提案です。①普段よりもダメージが大きい定置網に対する保障金②海域ごとのブランド化…などもサービスに取り入れたら喜ばれるのではないかな、なんて。加工したものを逆に港町に卸して、エチゼンクラゲ料理の材料として利用してもらうのもいいかもしれません。

その年の気候とか他国の漁業活動の盛んさに大きく左右される仕事であることは間違いないため、不安定な収入源を安定させるために、エチゼンクラゲを徹底的に研究して情報提供するサービスとかも良いかもしれません。「今年は**の海域にエチゼンクラゲが大量発生する可能性が高い」「**海域のエチゼンクラゲは非常に高値で取引されています」とか。エチゼンクラゲさん、なんか邪魔者のように扱われていますが、これから長い付き合いになる可能性も否定しきれないならば徹底的に付き合い方を考える必要もあるかなと思います。すでにこんな会社があったりして。

個人的にはクラゲよりきくらげの方が好きです。

*写真1「ぎをん森幸」の「黒米のおこげの五目あんかけ」
*写真2「漁業調査船 蒼鷹丸」
*参考Website「ASHINOKO ONLINE」
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by yokohama-yugakuki | 2005-07-25 18:33 | ⑥Issue


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