読書の秋ということで、本を読んでます(別に秋じゃなくても家計圧迫するくらいの出費ですが…)。
さっき読み終わった本がこれです。
「どこまでシリーズ出すねんっ!」って突っ込みたくなるくらいのシリーズ化を試みてるiPodつくってるApple社長のジョブスさんや、イギリス最強のコングロマリッドヴァージングループのブランソンとか、とにかく有名な人の”変なことろ”を分析して成功の鍵を見つけようという趣旨の本です。
本書で書かれてることってとくに奇抜でも突飛でもない印象でした。むしろ基本に立ち返ろう的な教訓多い気が。
それぞれのエピソードから学ぶことは全く違って面白い。
個人的に「こんな人になりたい!」って思ったのは、ライバル社と宣伝コピーの著作権をめぐって、謝罪するか法廷に持ち込むか…という選択に迫られたときに、
ダラスのスタジアムを借り切って相手企業の社長と権利をめぐって腕相撲しちゃった
サウスウエスト航空のハーブ・ケレハーさんですね。
むむ、根っからのエンターテナーですな。
一つだけ全てのエピソードに共通する点があるとすればそれは「企業が社長の人間性を体現している」点ですね。上述のサウスウエスト航空は、ウィットに富んだ広告キャンペーンで存在感を放ってるらしいですし、Apple=ジョブスってイメージは誰でも持ってるんじゃないかな。
日本にもHONDAやSONYなど創業者の強烈な人間性が企業のイメージに色濃く反映されてる企業って幾つかあるけど、最終的な消費者とのコミュニケーションの仕方って点でどうも欧米の企業に比べて控えめな気がします。男は黙って背中で語れ的な美学も好きですが。
たまに
関口さんみたいな役者が出てきても、どうも色物的な存在に見えてしまう(個人的にはファンです)のは、やっぱり経営者の色を前面に出して消費者とコミュニケーションするって手段が日本じゃブランディングの手法としてあんまし定着してないからかなぁ(欧米人の方のほうが単に目立ちたがり屋さんなんでしょうか?)。
面白社長しってる人いたらおしえてくださーい!
*ジャケット「みんな変わり者だった/バリー・J・ギボンズ」