横浜遊学記



カテゴリ:⑤Study( 13 )


11:ゼロからのMBA/佐藤智恵 -review-

e0026795_243642.gif経営系の学部で学ぶ大学生なら誰しも、MBA(Master of Business Administration/経営学修士)という単語を聞いたことがあるはずです。有名なところではハーバードやスタンフォード、最近では一ツ橋や神戸、早稲田や慶應などの日本の大学院のMBAを目指す人も多いようです。

経営系の学部で学び、来年から社会人を始める私も最近少しだけリアルにこの言葉を意識するようになりました。一番最近読んだのがこの本です。驚いたのが読みやすさ。MBAを取得しようと思うに至った動機から予備校の選定、受験の苦労に現地での生活の彩り。出来事とその時の心境が素直に綴られている印象を受けました。

著書に書かれていたMBA取得の目的の1つに、自分のキャリアの"選択肢を増やすこと"というものがありました。著者はNHKで音楽番組の制作に関った後でコロンビア大に留学していますが、その後のキャリアは経営コンサルタント。マスコミからコンサルって、普通に転職活動していたらおそらくたどらないであろう経歴ですよね。中には48歳で入学した女性の話も出てきます。ステップアップの手段であると同時に、自分の価値観を見つめ直した上で将来の選択の幅を大きく広げる機会を持つことが大きなメリットのようです。

本にはシェイクスピアを使ってリーダーシップを教える講義や、業績V字回復を専門に請け負ってきた元コンサルタントの授業など、興味をそそる内容が綴られています。おそらく、情報としてなら日本で得ることも可能なのだけれど、本当に価値があることはリアルタイムで世界中の優秀な人間と議論やHomeWorkをこなしながら共有できる時間だと思わせる描写でした。

世界中から学生が集まっている環境は日本ではなかなか再現が難しいし、そもそも英語で育まれた学問だから現地で学ぶのが一番いいのかと思います。私費留学だと1000万円はかかるみたいですが、その後しっかり就職できれば数年でローンも返せるようですし。こういった外因的な問題よりも、本当に入学する価値のある人間になることを気にしなきゃですね。

どうでもいいのだけれど、佐藤さんはICUの知り合いに顔が似すぎです。

*「ゼロからのMBA/佐藤智恵/新潮社/1400円(Book-off購入なので105円)」
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by yokohama-yugakuki | 2005-08-22 03:09 | ⑤Study

7:競争戦略論のApplication

e0026795_13174867.jpg競争戦略論という講義がありました。要約すると「内と外」「要因とプロセス」という4つの要素の組み合わせで戦略を考えるといういたってシンプルなものです。でもこの競争戦略論、すごく応用範囲が広いんです。恋愛と経営戦略に共通点があることはよく言われますが、そのほかにも日常生活で使える場面が多々有り、このスキームを使って物を考えるのは楽しいです。今日はちょっとだけ復習しようかと。

戦略には4通りあるというのが本の趣旨。
まずは「内」に注目した二つの戦略。
1.資源アプローチ
2.学習アプローチ
要するに、資源アプローチ=才能や能力を持つこと。学習アプローチ=それらを使って学習することで進化することですね。

次に、「外」に注目した二つの戦略。
3.ポジショニングアプローチ
4.ゲームアプローチ
ポジショニングアプローチ=市場の中で自分が一番大きな利益を享受できる位置を把握する。ゲームアプローチ=競争している相手の出方に対応して適切な戦略をとることです。

合コンを例にとって考えてみます。ルックスがよかったり、話術が巧みであるならば1.の資源アプローチが有効であるといえます。合コンの相手の求めるものを知っていくことによって適切な対応をとることが出来るようになることは2.の学習アプローチですね。例えば、ケツメイシのファンだと分かったらライブに行ったときに話をするとかですね。

次は外に注目した戦略について。一緒に合コンに参加した男友達の中にスポーツマンタイプが多かったとすれば、自分は知的なトークで切り崩そう(両方あれば最強ですが、あくまで自分のアピールポイントをどんな方向で伸ばすかという点においての話です)と考えるのがポジショニングアプローチ。一緒に参加した男友達が3人中2人一番右の御しとやかな感じの女の子を狙っているならば一番左の闊達な女の子を狙っていこうとするのがゲームアプローチですね。

世の中のおよそ全ての意思決定は、この内と外・要因とプロセスを組み合わせて作られたアプローチの集合体をベースにして行われているのでしょう。無意識ながらも人間ならみんなやっていると思います。戦略論てそもそも、戦争時に軍隊を動かすために生まれた理論を経営のために応用したものなのだそうです。だとすればまさに、生き残るために学問。つまり、人間が生活していく上でのおおよそ全ての意思決定にベースにある考え方であったとしても不思議ではないなと思います。
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by yokohama-yugakuki | 2005-08-03 13:58 | ⑤Study

6:反射的な記憶想起の集合が才能を創る

e0026795_5253770.jpg同期の中の一人に、2006年度の就職活動生の間でのちょっとした有名人がいます。彼は金融から出版まで9社のインターンを受け、様々なインターンにおいて優勝もしくは最優秀賞を獲得しています。本の出版から勉強会まで、就職活動にかかわるおおよそ全ての仕事に関わっていると思われる活動的な人です。先日そんな彼と二人で話す機会が持てたので、以前から気になっていた「優秀さはいかにして創られるのか?」という題目について彼の見解を聞きました。色々な事柄について話したので結局この話を聞けたのは最後の30分程度でしたが、彼は独自の考え方と方法論をもってして努力しているということが分かり、いくつか発見もありました。彼独自の読書術についても聞きました。

結論から言うと、タイトルの通りです。学習内容の短期記憶を繰り返して記憶の想起速度を上げ、反応しているといえる位の速度まで到達した時に他の人には出せない価値が出せるようになるとのこと。新しく覚えた知識や経験から得た知識を、身体に染み込むレベルまで理解して消化させることで、あらゆる状況下で必要な思考・行動がとれるようになると彼は言っていました。もっと言えば、頭で考えるというよりも体が反応するというレベルで最適な思考や行動がとれるようになるのだそうです。知的作業を、スポーツ選手の身体感覚をもって実践すると行った感じでしょうか。

彼は読書などに代表されるインプットの作業の量も非常に多いのですが、それと同じくらいのアウトプットの場も積極的に作っているようでした。9社も受けたインターンもそうですし本の出版や勉強会の主催を通して自分の中にあるものを外に出して使う感覚を磨いていってるのではないかと思いました。インプットとアウトプットの高速化が身体感覚的な知性の使い方を形作るのでしょうか。

一日に一冊読むというのが、彼の読書のペースだったそうです。それも、詩集や雑誌のような薄い本ではなく、300ページもあるようなビジネス書です。そのときに気をつけていたのは、「キーワードで読むこと」と「一回で分かろうとしないこと」。大切な考え方というのは、何冊かの本で何回も登場するので、その考え方を集約させたキーワードをつかむことと、一冊から完璧な知識を得ようとせずにそのキーワードや考え方を幾冊もの本から多角的に捕らえることだそうです。例えるなら湯葉を作る工程において薄い膜を幾度となく折り返して重ねていく作業でしょうか。とにかく、覚えようなどとは考えずにひたすら量をこなしたそうです。スピードを持って読むことで、思い出すスピードも速くなる感覚があるそうです。頭脳の働きも肉体の働きと同じようなメカニズムで進歩するという仮説。

*イラスト「大脳皮質の介在細胞を中心とした局所神経回路の模式図」

 
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by yokohama-yugakuki | 2005-07-29 06:15 | ⑤Study


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